ここ半月くらいVRにどっぷり浸かってみて感じたことまとめ&今後のVRへの対応について

公開日: : 最終更新日:2016/07/01 アプリ開発, 活動報告       

  

会社員A@クリーニングスです。

先日からVR関連の記事が増えているのですが、この半月くらいはVRの世界にどっぷりハマっておりました。と言ってもOculus RiftHTC Viveのようなハイエンドではなく、手軽に楽しめるGoogle Cardboardのゴーグルとスマホアプリのみです。これまでの経緯で関連する記事をいくつかピックアップしておきます。

関連記事:『VR SHINECON』でAndroidのVRアプリを初体験してみた感想など

関連記事:スマホで楽しめる無料&安価なVRアプリを厳選して5本ご紹介(16/06/20)

関連記事:定番のVRヘッドセット5種類の特徴について、5分で理解できるレベルでまとめてみた

なんでそんなにVRの話ばかりしているのか

これはもう単純に、次の時代に向けた備えとしての調査が目的です。正直もう1発ネタのスマホアプリでヒットを狙うのは自分たちの実力では厳しいと悟りつつあり、新たな可能性を模索し始めています。

と言ってもすぐにスマホアプリの開発をやめるわけではありませんし、自分たちにVR対応のアプリが作れるかどうかもわかりません。とは言え今年はVR元年ということで明らかにムーブメントが来ているのは間違いありませんので、さすがにもう避けて通ることはできないと思い、急ピッチで調査を開始することにしました。

調査と言えば現代は何でもネットで手に入る世の中ではありますが、まずは自分自身で体験してみるのが最も近道ですし、その後の具体的な行動にもつながりやすいので、とりあえず安価に試せるCardboardから入ることにしました。何より私も会社員βも3D酔いが結構ひどかったりするため、いきなり高額なデバイスを買って生理的に無理だったら目もあてられませんのでw

で、自らの身をもって体験するのと、あとは「VRにめちゃくちゃ詳しい人の話を聞いてみる」というのが最も調査の効率がいいだろうと考え、以下のようなイベントにも参加してみました。結果としては大収穫で、地に足のついた貴重な話が聞けましたし、大いに刺激にもなりました。

関連記事:VRのカンファレンスで聞いてきた、真の没入感が得られるデバイスとコンテンツとは?

VRに対しての見解

そんなわけでVRにどっぷり浸かった2週間だったのですが、現時点での感想などをいくつか整理してみます。実はこのブログでも何度か書いてましたが、個人的にはVRというものにそこまで可能性は感じておらず、むしろ現実逃避のアイテムのような気がして否定的な見方をしていたのでした。

それがこの2週間でどう変わったかと言いますと、やっぱりまだまだ普及へのハードルは高いかなというのが正直な感想です。

まず一番大きなところとしては導入コスト。冒頭の関連記事でも書いてますが、本格的なVRを楽しもうと思ったら最低でも5万円から15万円くらいは投資が必要です。ゲームというコンテンツの主な消費者は若者になると思いますが、今の若者は可処分所得が少なくなっていると言われている中で、果たしてどれだけの人がそこまでの投資をできるのか?という話です。

さらにVRの対象年齢として13歳未満は非推奨となっているため、ここでも限られたパイがさらに少なくなってしまいます。この初期投資のハードルと、子供に対する健康面の課題をクリアできない限り、既存の家庭用ゲームやスマホを含めた携帯ゲームのように、爆発的に普及する可能性は低く、やはり一部のコアなゲーマーに限られた娯楽になってしまうように思います。

そして次に、ヘッドセットやゴーグルというデバイスによる障壁です。VRを楽しむためには専用デバイスによって完全に視界を塞ぐ必要があり、もうこの時点で通学や通勤時間など、屋外で楽しむというユースケースがほぼ考えられません。また、元々人間の脳みそや三半規管はVRに適した構造になっていませんので、3D酔いという障害もあります。長時間連続でプレイするためには、慣れるまでにそれなりの時間を要することでしょう。

以上のことから、「本格的なVR」については、まだまだ普及までには時間がかかると考えています。

じゃあVRは一時的な流行なのか?

しかし、そう尋ねられると、答えは「No」です。いくつかの条件の下で普及する可能性は充分にありそうです。

まずはGoogleのCardboard×スマホアプリ。これはさすがにGoogleと言いますか、ほぼ無料に近い価格でVRを体験できる仕組みを作ることで、導入のハードルを極限に下げています。その点GearVRは対応デバイスを限定してしまっている時点で少し先行きが厳しいような気がしました。

「簡易的なVR」であれば、導入コストはもちろんのこと、ヘッドセットのような本格的なデバイスよりも多少は装着のハードルも低く、3D酔いもマシだと思います。将来的に水泳のゴーグル並みに小型化され、スマホから映像を無線でキャストできるような形になれば、日常の風景に溶け込める可能性はかなり高いのではないでしょうか?

Cardboardのようなローエンド戦略を取っている時点で、GoogleはライトユーザーへのVRの普及を視野に入れているように思います。また、Googleが自社ブランドで開発しようとしている次のスマホはHTC製という話もあり、これはDaydreamとの関連性も期待せざるを得ません。もしかするとGalaxyのようにスマホ購入者にはゴーグルを無料配布とか、近い将来あり得るかもしれません。

参考リンク:Googleのスマホ「Nexus」シリーズの次期端末はHTC製であることが濃厚

さらに導入のハードルという点で言うと、VRの普及はコンテンツが命なわけですが、簡易的なVRであれば開発者にとっても参入のハードルが低いという点もありますので、そこはかなり大きいと思います。かつて初代プレイステーションが勝ち残ったのも、FF7というキラーコンテンツの参入がキーになっていました。

で、次の条件としては、やはり「アダルト分野」でしょう。先日アキバで開催されたアダルトVRのイベントが大盛況だったそうですが、ビデオデッキやインターネットと同じく、新しい技術の普及には「エロ」が欠かせないと思います。

参考リンク:「アダルトVRフェスタ」、注目されすぎで開催中止、壮絶な混雑で列整理追いつかず……

また、ヘッドセットを装着して夢中で遊んでいる姿は、第三者から見ると非常に珍妙なものです。あの恥ずかしさ故に、どうしても人前で楽しむことができないという人もいるでしょう。ヘッドセットというデバイスは、人がいないところでこっそり楽しむもの、という性質を最初から秘めているのです。

そういえば私が学生の頃、友人に「自室のカギを開けたまま目隠しをしてオ○ニーをすると最高に興奮する」という猛者がいました。そのような観点からヘッドセットというデバイスを見てみますと、より興奮度を増すためのアイテムとしてアダルトとの相性は抜群なのかもしれません。ちなみにその友人は現在オペラ歌手として活躍しているのですが、特殊な性癖のためか独身を貫いています。

そして最後に考える条件としては、「オンラインでの同時プレイ」だと思います。と言うのも、またもやヘッドセットの制限にはなりますが、VRというコンテンツは基本的には1人でしか楽しむことができません。一応映像だけ別のモニターに投影することはできますが、あくまでもそれは2次元の話であり、3D世界への没入感を周囲の人間と共有することは不可能です。

そうなるとやはり同時プレイが重要で、近くの人間でも、ネット上でもいいので、「仮想世界での体験を誰かと共有しながら遊ぶ」というのは重要なポイントになってくることでしょう。特にライトユーザーにおいてはゲームを独りで楽しむよりは共有することに楽しみを見出す傾向があると思いますので、安価に楽しむことができる「簡易的なVR」で、なおかつ仮想世界の中でダイレクトに体験をシェアすることができれば、ユーザー層は広がるのではないかと思います。

今後のクリーニングスの活動におけるVRとの関わり方

以上が半月ほどVRにどっぷりハマってみた結果、現時点での私の感想です。

今後、すぐにVRのアプリを手がける可能性は低いと思いますが、情報収集やブログでの発信においては、VR関連のウェイトがどんどん増えてくることでしょう。また、その中でも特に、ライトユーザーに普及する可能性が高い、GoogleCardboardに対応した、無料または安価で楽しめるVRスマホアプリの情報に興味がフォーカスしていくことになると考えています。

何より、OculusやHTC Viveに対応した作品は今の自分たちでは作れる気がしないのですが、Cardboardであればまだ少しは可能性があるように思います。GooglePlayストアをざっと見た限りでは、まだまだ日本のデベロッパーは少ないように見えましたので、たとえば「VR×相撲」などで何か面白いバカゲーを作ることができればいいなと、ほんの少しだけ考え始めたところです。

では久々に長くなりましたが、本日はこのへんで。

  

<<テレビでも紹介された最新作『エクストリーム断髪式』絶賛公開中!>>



<<記事をシェアして頂けると泣いて喜びます>>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

関連記事

公式サイトより借用

明日、大阪で開催されるGoogle I/O×VR×ゲームのイベントに参加します

会社員A@クリーニングスです。 ここ最近はVRにどっぷり浸かっている日々なのですが、2016年6月27日に大阪で開催される、

記事を読む

モグロ

次回リリース予定のアプリはカメラアプリだ!ドーン!

どうも皆さん、こんばんわ。 未だに新しいドラえもんの声が受け入れられずにいる会社員βです。 さてさて、じっくり腰を据えて、

記事を読む

slicer

エクストリーム断髪式の開発こぼれ話 – Unity Asset : Sprite Slicerを使う –

皆さん、こんばんは。 開発担当の会社員βです。 本日はかな~り久しぶりに、開発関連記事でも書こうかなと思います。 ※久し

記事を読む

icon

海外のユーザー向けに『エクストリーム断髪式』の説明書を怪しい英語で作ってみたので共有します

会社員A@クリーニングスです。 今のところ我々の最新作であり、ものすごく幸運なことにテレビでもご紹介頂いたアプリ『エクストリ

記事を読む

Screenshot_2016-06-16-22-49-01

『VR SHINECON』でAndroidのVRアプリを初体験してみた感想など

会社員A@クリーニングスです。 こないだ注文した3000円のVRゴーグル、『VR SHINECON』が2日で届きました。思っ

記事を読む

  • cleanings3_old2

    主にスマホ向けのバカゲーアプリを開発しているユニット「クリーニングス」のサイトです。アプリ開発やアプリで稼いだお金の話、この活動で学んだこと、気付いたことなんかを書いてます。たまにどうでもいい話も書きます。

    詳しい紹介はこちら


  • 記事を更新したらツイートします!

  • follow us in feedly
  • Sorry. No data so far.

      
    • cleanings3_old2

      主にスマホ向けのバカゲーアプリを開発しているユニット「クリーニングス」のサイトです。アプリ開発やアプリで稼いだお金の話、この活動で学んだこと、気付いたことなんかを書いてます。たまにどうでもいい話も書きます。

      詳しい紹介はこちら


    • 記事を更新したらツイートします!

    • follow us in feedly
PAGE TOP ↑