ただちに発禁にすべき危険な書物、ホリエモンの「ゼロ」 

公開日: : 最終更新日:2016/03/07 書籍       

  

会社員A@クリーニングスです。

本日は、ホリエモンこと堀江貴文氏の最新作、「ゼロ」を読んだ感想です。

zero

この作品は、ミリオンセラープロジェクトと銘打って、堀江氏初の100万部越えを目指し、渾身の気合いを入れて上梓されたものです。それだけの魂が込められた書籍を読み終わり、率直に感じた事は、”この本はただちに発禁にすべし”でした。

何故かと言いますと・・・。

従順な勤め人が居なくなってしまう

この本には、あまりにも無骨で赤裸々に描かれた、平凡な一人の人間としての堀江氏の半生が記されています。繰り返し読めば読むほど、堀江氏が決して特別な人間では無いという事が理解できました。

彼を成功に導いたのは、徹底的に合理性を突き詰めた考え方とひたすら目の前のタスクに没頭する、常軌を逸した集中力。その考え方はどこまで行っても原理原則の範疇です。そこに奇抜な発想や、掛け算のような成功法則はありません。只々、地道な努力によって小さなイチを足し続けた結果です。

そのひたむきな姿は、「自分もやればできるんだ」と、読者の心を奮い立たせ、眠っていた情熱を呼び覚ますには十分すぎるほどの圧倒的な説得力に満ち溢れていました。

・・・とまぁ、ちまちまと書いてみましたが、つまりですね。

こんなに面白い本が世の中に出回ってしまっては、まともに勤め人をやる人がいなくなってしまうんじゃないかとw

そんな余計な心配をしてしまうくらい、働く事、生きる事へのエネルギーをもらえる本でした。

なんでそんな風に感じたのか、いくつかポイントをまとめてみます。

思ってたよりずっと普通の人

この本には、今まであまり語られる事の無かった、堀江氏の幼少期や少年時代のエピソードが書かれています。

地方都市の、ごく普通の共働き家庭に生まれた1人っ子で、学校の成績もよかったり、よくなかったり。パソコンに没頭した中学時代から、一気に落ちぶれた高校時代。

実家という束縛から逃れるという、決して特別ではない理由から決断した東大受験。勉強に「ハマる」事で、落ちこぼれから起死回生の現役合格。

そこには華々しい武勇伝など、ほとんどありません。特に極貧というわけでも、裕福というわけでもなく、優等生でもなければ、手のつけられない不良でもない。10代のうちに起業したとか、伝説的なエピソードも皆無。

それは、どこの地方の学校にも居そうな、「想定の範囲内」の少年の姿でした。

その姿からは、起業家になるためには決して特別な人間である必要はない。生まれや育ちは決定的な要因にならないと教えられます。むしろ、彼の育った家庭環境を見ていますと、不良になってもおかしくなかったくらいです。

自分の能力の限界を理解している

ここで1つ、質問です。

堀江氏がビジネスで成功を収めるにあたり、どのような特別な技術を持っていたと思いますか?

彼は、何か偉大な発明をしたわけでもなければ、今までに無かった、画期的なビジネスを始めたわけでもない。

ホームページ制作やプロバイダーの事業から始まり、様々な企業を吸収合併しながら、興味を持った、ありとあらゆる分野に首を突っ込む。ライブドア時代から現在に至るまで、その活動スタイルは、枠に縛られる事がありません。逆に言うと、飛び抜けたものが見当たらないのです。

ではここで、先ほどの質問について、堀江氏自身の言葉でヒントを提示します。

自分が天才ではないからこそ、僕は会社を作る

この言葉に、全てが凝縮されています。

自らの能力の限界を理解し、それを補うためのスペシャリストに、仕事を託せる事。そこが、堀江氏が成功するにあたって、最も重要な技術だったのではないかと、ぼくは思います。

そして、その技術の背景にあるのは、行動力です。

「アイデアそのものに価値は無い」と、様々なメディアにおいて堀江氏は繰り返しています。重要なのは、実際に行動してアイデアを形にできるかどうか。その類まれな行動力とビジョンを示す事でスペシャリストに方向性を示し、共に目標を実現する。

勘のよい方はお気づきかと思いますが、この「行動力」には、特別な技術や才能は必要ありません。ただ、やるかやらないか、それだけです。

それには、勇気を持って一歩を踏み出し、ゼロにイチを足す事ができるかどうか。堀江氏がやってきた事は、その積み重ねに他なりません。

人一倍、死ぬ事を恐れている

小学1年生だった堀江少年は、ある日突然、死への恐怖に襲われます。「この世から消えてしまう」事への絶対的な恐怖。それは発作となり、彼が成人するまで定期的に襲ってきました。

堀江氏はこう言っています。

僕は死を忘れるために働き、死を忘れるために全力疾走し、死を打ち消すために生を充実させていた

ここには、かつでのメディアが描いてきたような、拝金主義の「ホリエモン」の姿はありません。過剰に死を恐れる、ちっぽけな男の姿があるだけです。

人一倍、死を恐れる事で、人生の時間が有限である事を、堀江氏は強く意識します。

限られた時間を、可能な限り有効に使いたい。
過去は一切振り返らず、ネガティブな感情は持たない。
興味のある事は、片っ端から全部やってみる。
遠い未来の事など心配しても意味はない。

このような、堀江氏の合理性や行動力は、全て、死の恐怖から根ざしているものでした。それは何ら、特別なものではありません。生きとし生けるもの全てが持っている業であり、限りある生を、強く意識するかどうかの違いです。

まとめ

ここでご紹介した内容は、印象に残ったほんの一部なのですが、これだけでも、今までの「ホリエモン」とはちょっと一味違う、「努力する凡人」堀江氏の姿が見えてくるのではないかと思います。

この「ゼロ」の内容を踏まえ、堀江氏の書籍やインタビューなどを改めて読み返してみますと、いかに彼が努力の人であり、当たり前の事を徹底している人なのかが、非常によくわかります。

彼の思考や言動には、奇抜な点など全くありません。人として当たり前の事、成功するためにやるべき事を地道に積み重ねているだけです。

そんな彼の生き方を見ていると、誰にだって、何かすごい事ができそうな気になってきます。この本に背中を押されて、起業に踏み切る人も居る事でしょう。自分もこの本からは、多くの大切な事を学ばせて頂きました。

しかし、社会がうまく回るためには従順に働く人間も必要です。このような刺激的な本が世の中に出回りすぎてしまうと、誰もが起業を思い立ち、社会が崩壊してしまいます。一刻も早く絶版にして、既に出回ったものは焚書にするべきです。

間もなく政府もその危険性に気づき、この本を発禁にすべく動き出す事でしょう。そうなってしまう前に、是非ともご一読をオススメします。

それでは、本日はこのへんで。

※発禁のくだりはもちろんジョークです。念のため・・・。

(追記)ホリエモンをテーマにした記事としては、他にこんなものも書いております。
ホリエモンのメルマガQ&Aを分析して考えた、アプリ開発成功のヒント
ホリエモンも絶賛したGoogle日本語入力を、私がAndroidスマホで使わない3つの理由
ホリエモンが批判するジャパネットたかた、およびクソゲーアプリの社会的意義について

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
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