【個人開発アプリの企画】個性的なアプリを作るための3つのヒント

公開日: : 最終更新日:2016/04/19 アプリ開発       

  

こんばんは、会社員A@クリーニングスです。

今日は、我々が半年前にリリースしたAndroidアプリ、「鳴かせ上手」についてのお話をさせて頂きます。

あのTabroidさんに「マジキチ」とまで評された珍妙なアプリ。どんな発想で、このアプリを開発するに至ったのか?自分たちのやってきた事を振り返るためにも、改めて、3つのポイントでまとめてみました。

【関連記事】
TABROIDさんに「マジキチ」呼ばわりされました。

その舞台裏には、ヒットするかどうかは別にして、個性的なアプリを作る上でのヒントがあるかもしれません。

アイデアのきっかけ

このアプリを開発する最初のヒントになったのは、App Invatorでした。簡単に説明すると、パズルのように部品を組み合わせて、プログラムが書けなくても、Androidアプリが作れるサービスです。

その中に、最初の入門用の教材として、ネコをタップするとニャーと鳴くだけの簡単なアプリがありました。

Purr

確かに教材としては良い題材だと思ったのですが、ふと、素朴な疑問が浮かびます。果たして、これを発展させたとしても、アプリとして成り立つのだろうか?と。

そこで、GooglePlayで調べてみたところ、予想に反し、似たようなアプリがいっぱい出てきました。「鳴き声図鑑」とでも言った感じのジャンルでしょうか?

nakigoe

いずれも、教材のソースを少し応用すれば、簡単に作れそうなアプリのように見えました。そうなると、私のように心のねじ曲がった人間は、本能的にこのジャンルで何か変な事をしたくなります。

…そうだ!せっかく鳴き声図鑑を作るんだったら、絶対に鳴かないものを鳴かせてみよう!

なんでそう考えたのか自分でもよくわかりませんが、この瞬間、「鳴かせ上手」のアイデアが誕生しました。

【ポイント1】既存のモノから、1つだけ要素を入れ替えてみる

アイデアを膨らませる

じゃあ、一体何を鳴かせるのか?

これは、別に何でもいいと思いました。自由な発想で考えてみます。

例えば、誰もが1度は考える事だと思いますが、子供の頃に自動車を後ろから眺めていて、なんとなく人の顔のように見えた事はないでしょうか?

a0006_001092

よくよく見てもらうと、ちょっとマヌケな顔とか、性格がキツそうな顔とか、実にいろんなヤツが居ます。これと同じ事を、他のモノを使ってやってみました。

実際に「鳴かせ上手」から簡単な例を挙げますと、この画像、じっくり見ると他の何かに見えてきませんか?

img15

私には、翼をたたんで休んでいる猛禽類のように見えました。それと同時に、こいつの鳴き声がリアルに浮かんでくるようになります。他にもこういう感じの、妄想しがいのありそうな写真を、無料素材サイトの「足成」さんから大量にお借りしてきました。

img31

img02

img04

アイデアを膨らませる方向性が決まったので、それから1週間くらい、何百という数の写真を眺めながら、ひたすらそういう妄想を繰り返してました。今から考えると、当時の精神状態はだいぶおかしかったと思います。

それで最終的に32種類の写真をピックアップし、それぞれのモノたちが置かれているシチュエーションなど、具体的に固まったら、なるべくそのイメージに近い鳴き声を無料の素材サイトから探してきました。

画像と同じく、何百と言う数の鳴き声を聴きましたが、ここまで多くの種類の動物の声を聴く機会は恐らく人生において最初で最後になるはずですw

【ポイント2】常識に縛られず、子供のような心で自由に発想する

コンセプト作り

このアプリの基本的な仕組みとしては、画面に表示された1枚絵をタップして音を鳴らすのと、スワイプでページをめくる、この2つの動作だけです。

Screenshot_2013-11-11-00-45-30

あとはゲーム要素として、タップ回数の記録と、回数に応じた称号の取得機能を追加しました。

たったこれだけのシンプルな構成ですが、当時、参考にさせて頂いた多くのカジュアルアプリに共通する仕組みでしたので、このあたりの機能が実現できるようになれば、後々になって必ず応用が効くと考えたのです。

そして、機能の仕様が固まってきたら、あとはコンセプト作りです。

はっきり言いまして、こんな意味のわからないアプリは、何かしら意味を付けないと、世の中に出せません。

そこで、物が鳴き声を発する=魂が宿っていると連想し、日本の伝統であるヤオヨロズの神や、つくもがみと結び付けました。

そうなると自然に和風の世界観が固まっていきますので、全体的なデザインについてもイメージが膨らんでいきます。真っ先に浮かんだのが、タイトル画面などに使用している、以下の掛け軸の絵がスマホに表示されているイメージでした。

掛け軸

そこから、床の間のある和室を連想する事で、「道場」とか「達人」みたいな世界がイメージできたので、それっぽいタイトルとして「鳴かせ上手」を考えました。この言葉のネタ元は「床上手」からです。

ここまで世界観が固まれば、あとはストアの説明文に書いたように、「このアプリをやりこめば道具の鳴き声が聴こえるようになる」という、達人としての最終目標を提示する事で、コンセプトが完成します。

【ポイント3】シンプルなアプリでも、徹底的に世界観を作りこむ

まとめ

結果的にこのアプリは全然ヒットしなかったのですが、正直なところ、元々こんな意味不明のアプリがヒットするわけないと思ってました。

それでも、本当に運よくTabroidさんに評価して頂いた事で、3ケタまでダウンロードを伸ばす事ができましたので、人目に止まるための個性としては、十分アピールできたのかなと感じています。

というわけで、3つのポイントをまとめます。

1.既存のモノから、1つだけ要素を入れ替えてみる
2.常識に縛られず、子供のような心で自由に発想する
3.シンプルなアプリでも、徹底的に世界観を作りこむ

我々と同じように、アプリ開発に挑戦しようとしていて、なんか一風変わったものを作りたいと思っている人に、この記事が参考になれば幸いです。

また、アプリの企画の舞台裏というところでは、以下のような記事も公開していますので、よろしければこちらもご覧ください。

【関連記事】
人が人にライブラをかけたいと思う瞬間
「ほめたりけなしたりする。」ができるまで

明後日の記事では、実際に「鳴かせ上手」のソースなどを開発担当者に晒してもらいますので、併せて参考にして頂ければと思います。

それでは、本日はこのへんで。

  

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