フィリピンで大きな地震を体験した状況を報告します

公開日: : 最終更新日:2015/10/19 フィリピン滞在記       

  

こんばんは、会社員A@クリーニングスです。

今日は本来、昨日の記事の続きを書くつもりでしたが、急きょ、予定を変更してお届けします。

昨日、2013年10月15日の午前8時過ぎ(フィリピン時間)、セブ島近くを震源地とした、マグニチュード7を超える強い地震が発生しました。詳しい被害状況などは、以下のサイトにまとめられています。

【地震】フィリピンで2013年10月15日に発生した地震の、セブ島・ボホール島の被害状況まとめ

ぼくも今まさにセブ島に滞在しており、この地震をリアルタイムで経験しました。そして現在、断続的な余震の真っただ中にいます。

こんな事はなかなか一生のうちに経験できませんので、本日はこの地震が発生した時の状況や心境を詳しく記録しておこうと思います。

地震発生の瞬間

朝8時。その日はフィリピンが祝日という事もあり、少し遅めに出勤するつもりだったので、思いきり寝てました。

そこに突然襲いかかってきた、強い揺れ。

ホテルの高層階だったこともあって、体感的には震度5強~6くらいの揺れ方をしてました。阪神大震災を経験している自分としては、かなりの恐怖です。

しかもここはフィリピン。建物の耐震基準が適切かどうか、わかったもんじゃありません。もし阪神クラスの大地震なら、ホテルごと倒壊しても全然不思議じゃない。

部屋全体が激しく揺れ、ミシミシと鈍い音を立てる中、その間、必死で頭を巡らせました。

1.今すぐ部屋を飛び出して逃げる
2.揺れがおさまるまでは動かず様子を見る
3.この状況をリアルタイムでツイートする

これがサウンドノベルなら、選択肢を間違えるとバッドエンディングになる場面かもしれない。

そして同時に心の中を巡ったのは、

”こないだ神様をバカにした天罰か!?”

という恐ろしい考え。

そう、つい先日のことですが、アプリのヒット祈願という企画でパワースポットを巡り、セブの古い宗教系の施設を散々ネタにして、ふざけた記事を書いていたのです。

【関連記事】
アプリのヒット祈願 Vol.3 セブ島のパワースポットで神頼みⅡ
アプリのヒット祈願 Vol.3 セブ島のパワースポットで神頼み

そのような、やましい心あたりがあるだけに、芽生えた恐怖心はハンパではありませんでした。

あまりの恐ろしさに、服装は寝起きのまま。とっさに思いついた以下の貴重品5点セットを持って、揺れがおさまり次第、部屋を飛び出します。

1.パスポート
2.財布
3.スマホ
4.現地通貨
5.部屋のカードキー

やはり日本人は地震慣れしていますから、このへんは意外と冷静な行動ができていました。

火事場ドロボーが来ても困りますので、パソコンなどの重要アイテムをスーツケースに詰めてカギを閉めるほどの心の余裕もあったくらいです。

しかし、そこまで的確な行動が出来ていたにもかかわらず、このとんでもなくふざけたサンダルで逃げてしまった事により、あとでちょっとした苦労をするはめになります。

DSC_0640

一度見たら絶対に忘れない、このデザイン。

これは以前、ツイッターに投稿した写真なので、もし同じホテルに泊まっている会社の人間に見られた場合、クリーニングスの活動がバレてしまう危険性があるのです。バレたところで仕事をクビになるわけではありませんが、作ってるアプリの内容が内容なので、それだけは絶対に避けないといけません。

しかも、めっちゃ走りにくいし、もしガラスの破片とかが落ちてたら足が血まみれです。これは大きな判断ミスだったと、後々反省しました。

さて、非常階段を駆け下りながらぼくが考えていたのは、この状況を動画に記録するかどうかです。

しかし、特に揺れも何も発生していない今、単に寝起きのおっさんが階段を降りている動画にしかならないので、あっさり却下しました。

とにかく、いろんな言語が飛び交い、みんな叫ぶ叫ぶ。非常階段の中はパニック状態です。

ところどころ壁が崩れたりヒビが入っていたりして、そのあたりは何枚か写真を撮影したのですが、後ろからどんどん人が降りて来るし、止まれないので見事にピンボケ。実に貴重なチャンスを逃してしまいました。

幸い、そこから強い余震が来る事もなく、無事に1階までたどりつき、外に避難する事ができました。

見られてはいけないものを守りながら

裏口から避難して、ホテルの前まで行くと、あたりはこんな状況。

2013_10_15_08_41_33

やっぱり、地震が起こったら外に逃げるという鉄則は、日本でもフィリピンでも同じようです。

そして中には、商売のお姉さんと朝までお楽しみだったのか、こんな格好で逃げてこられた方も。

hanra

もし、今日が通常の出勤日であれば、ぼくはこれくらいの時間にシャワーを浴びている場合がありますので、一歩間違えれば、彼らと同じような運命になっていたかもしれません。

そのへんについては、休日で本当によかった!と素直に感謝しました。まぁ、そもそも地震が来なければ一番感謝なのですが。

そうこうしているうちに、ホテルの入り口が封鎖されてしまいました。中で何をやっているのかよくわかりませんが、しばらくの間、ここで待つしかありません。

周りを見回していると、同じ会社の顔見知りがいました。できればサンダルを見られたくなかったのですが、こういう時はやはり社会人のマナーとして安否確認を行った上で集団行動を取る必要があります。

念のため、サンダルが視線に入らないように、気配を殺して後ろからそっと近づきました。この時のぼくは、地球から帰った後のベジータと同じくらい、完全に戦闘力のコントロールができていたと思います。

そのまましばらく、軽い話を交わしながら時間をつぶします。ふと、相手の視線が足元のサンダルに向かいそうな時は、「あっ!あれは何だ!?」的な感じで、ホテルの外壁のヒビなどを指さして注意をそらしていました。

そして今気付いた、もう1点の誤算。

急いで持って逃げて来た貴重品5点セットなんですが、部屋着のハーフパンツのポケットにこれを全部入れていると重さで少しずつ、下着ごとずり落ちてくるのです。

またタイミングの悪い事に、ゴムのゆるんだ下着をはいていたので、うっかり気を抜くと、サンダル以外にも人に見られてはいけないものが出てきてしまいます。

しかたないので両手をポケットに入れ、下着ごとパンツを支えました。さすがにこの国で貴重品を外に取り出す勇気はありません。しかし残念なことに、ポケットに手を入れたままの格好で待機していると、ここは常夏のリゾート地なので、めちゃくちゃ暑いです。

まぁ、この混乱に乗じて、そのへんに物乞いの人とか、あまりカタギでは無い感じの人もウロウロしていましたので、防犯対策としてはこれでちょうどよかったのかもしれません。

つまりこの時のぼくは冷静さを装いながらも、いろんな意味で自分の貴重品を守っていました。

地震による恐怖、無事に帰国できるのかという不安、クリーニングスとしての正体がバレないかという心配、混乱に乗じて貴重品を盗まれないかという警戒心、そして、公衆の面前で下半身を露出しかねないドキドキ感。

そんな様々な感情に包まれながら、ひたすらホテルの封鎖が解除されるのを待っていました。とにかく、この時は精神的にめちゃくちゃ疲れました。

待機しながら考えたこと

それから、2時間近い時間が経過しました。

ずっと入り口を封鎖して何かやっているようなのですが、そもそも、何がOKになれば中に入れるのか基準が全くわかりません。

ぐるっとホテルの外壁を観察していますと、ところどころにヒビがありました。隣のホテルも、その隣のホテルも、全くヒビが入っていないにもかかわらず。

しかも、近くの道路をバイクや車で走り抜けていく人の中には、そのホテルのヒビを指さして、笑いながら駆け抜けていく奴らがおりました。ここで豪鬼のように殺意の波動に目覚めない人がいたら、ぜひ一度顔を拝みたいものです。

正直、もうこのホテルには1日でも泊まりたくありません。いっその事、このまま倒壊してくれないかと思いました。そうすれば、もうちょっとマシなホテルに移る事ができます。

一応、貴重品5点セットはひととおり持って来てますので、最悪、この格好のままで帰国する事だって可能です。しかし、ここまで考えて気が付いたもう1つの致命的なミス。

帰りの航空券置いてきた。

いや~、ほぼ完ぺきな貴重品対策だったと思ったのですが、さすがにそこまでは気が回りませんでした。

皆様がもし海外で災害にあわれた際には、以下のとおり、貴重品6点セットという事で、くれぐれもお気を付けください。

1.パスポート
2.財布
3.スマホ
4.現地通貨
5.部屋のカードキー
6.帰りの航空券

それにしても、この人々の群れ。

もし、これがもっと大規模な地震だったとして、彼らが暴徒化して略奪が始まったら、我々のような旅行者は、真っ先に獲物になってしまうなと肌で感じました。(後日、フィリピンの巨大台風の時は実際に暴徒化してました)

土地勘もなければ、飲み水に対する免疫も無い、さらに現地の言葉もわからないとなれば、よほど格闘術にでも長けていない限り、まず生き残るのは無理でしょう。

そういう事を考えているとやはり海外、特に新興国に来る時は、なるべく高級で、空港に近いホテルに泊まるべきだと改めて思いました。

ようやく封鎖解除、そしてTwitterの力

そんな事を考えているうちに、ようやくホテルの封鎖が解除です。

建物の中に入ると、スマホのWi-Fiがつながりました。外でも電波は拾っていたようなので何度か試したのですが、電波の強度は3本で、認証が成功しているのにもかかわらず、ぼくの持っているSH106では、全くつながらなかったのです。

ただ、周りにいる日本人が持っていたiPhoneや、他のモデルのAndroidスマホはバリバリつながってたみたいですが。

元々、空港やショッピングセンターのWi-Fiでも全然ダメだったので、この時ほど、自分のスマホを憎いと思ったことはありません。まさにリアルタイムの状況をツイートするのが醍醐味なのに・・・。

そしてようやくネットにつながり、最初のツイートがこちらでした。

ここから早速、被害状況について情報収集開始です。日本のニュースを見ても、そこまで詳しい状況は書いていません。「津波の心配はありません」とか、日本の海岸の事なんか今はどうでもいい。頼むからセブの海岸の事を教えてください。

そこで活躍したのはもちろん、Twitterです。各地のリアルタイムの状況や、被害の写真をアップしている人、海外のニュースサイトのリンクなど、必要な情報が一瞬で集まりました。

東日本大震災の時も大活躍したようですが、やっぱりTwitter、めちゃくちゃ便利です。これからは災害に備えて、日本全国全ての場所をWi-Fiの輪でつながないとダメですね。

さらにいろいろツイートを見ていると、こないだアプリのヒット祈願で訪問したばかりのサント・ニーニョ教会の被害状況がアップされていました。

ちなみに地震前はこんな感じでした。

before

どうやら、てっぺんの塔がポッキリと折れてしまったようです。愛情を込めて記事を書いた場所なので、なんかすごく寂しい気分になりました。

しかし、このように教会自身が被害を受けているという事により、ふざけた記事を書いた天罰では無かったという事が、これで確定しました。不謹慎ではありますが、その点については少しホッとしたのが本音です。

いや本当に、日頃の行いには気を付けないとダメですね。

そして、現時点の心境

今、この記事を書いているのは、10月16日の午前1時です。

20時くらいまで断続的に続いていた余震も少しずつおさまりつつあります。大体、1時間に1回あるかないかというペース。

昼から普通に仕事をしていたのですが、体感的には震度4くらいの余震が何度も繰り返され、全く仕事どころの気分ではありませんでした。もう一発、朝よりも大きいのが来たら、今度はどうなるかわかりません。

まさか帰国まであと2日というところで、このような災害に見舞われるとは思ってもいませんでした。

しかし、正直なところを言いますと、ぼくは心の片隅で気付いていました。

今まで何度となく海外に出張していますが、何のトラブルもなく無事に終わった事などほとんど無く、なぜかいつも、帰り際になると事件が起こるのです。

このまま楽しい思い出ばかりでスムーズに終わるなんて、本当は思っていませんでした。多分、ギリギリで何かが起こるだろうと。

過去の事件についてはまたどこかで書こうと思いますが、今こうしてトラブルにあっている現在、まさにこの記事のような貴重なネタが出来た事に、感謝している自分がどこかにいるのも否定はできません。

死人やケガ人も出ておられますし、ましてや、自分の身もまだ危険なわけですから、このようなふざけ混じりの記事は、実に不謹慎な話です。まだまだ天罰が降りかかる可能性も十分に残っています。

でも、「あらゆる事をマジメに笑い飛ばす」のがこのサイト、そしてクリーニングスの活動コンセプトです。人を傷つけたり迷惑をかける気は毛頭ありませんが、この状況で面白い事を考えなければ、表現活動をやっている意味がありません。

この記事が掲載される時刻から数えると、フライトまで残り16時間ほど。なんとか無事に帰国して、再びふざけた作品を作っていきたく思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします!

では、本日はこのへんで。

  

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